生活していくうえで必要不可欠な見え方の質。乳幼児から高齢者まで眼科とのお付き合いは生涯にわたります。医療はキュア(治療)に重点を置かれてきましたが、実際には不十分なことが多く、症状を和らげる手段としてケアを活用することが大事だと考えます。眼がゴロゴロする・外に出ると涙がでるのに、何も病気がないと言われたり、手術後眼の不快感が続くため手術がうまくいっていても満足感がない方がいらっしゃいます。そういったいわゆる不定愁訴にも原因はあります。
また、小さなお子さんは、視力検査ができるようになるのに3歳~5歳までかかります。しかし視力というのは眼を使うことで発達するため、眼の度数に異常(遠視や乱視など)があると、ぼんやりした像しか見えず、視力発達が途中で止まることがあります。視力検査ができなくても視機能の評価は可能で、0歳から行えますので、目線が合わない、手元の作業が集中してできないなど日常の様子に気になることがあれば眼科へご相談ください。
また、重症の眼疾患で視機能が悪化された方は、生活に困ることが増えてきます。お手伝いできることは限られますが、眼鏡調整やロービジョンケアを行い、少しでも残った視機能を活用する手助けができれば幸いです。拡大読書器やルーペなども置いております。ご希望の方はスタッフにお尋ねください。