目の構造はカメラに例えられます。

目に届いた光は①角膜を通り、しぼりの働きをする②虹彩で光量を調節し、③水晶体を通り、④網膜で光を感じます。きれいに見るために大事なことは網膜にピントを合わせることです。

引用:日本近視学会(https://www.myopiasociety.jp/general/about/

人間の目は角膜と水晶体2つのレンズでピントを合わせているのですが、目が小さくピントを目の中に合わせられないのが遠視、目が大きく網膜より手前にピントがきているのが近視、目がたわんでいるのが乱視です。遠視、近視、乱視いずれも視力低下の原因になります。

屈折異常の治療

眼鏡


屈折異常の治療の基本は眼鏡です。眼鏡をかけることで力まずに物を見ることができるほか、近視進行予防・眼精疲労予防にも効果があります。ただし、眼鏡を有効に使うにはフィッティングが重要です。鼻眼鏡や眼鏡のねじれはピントを狂わせます。眼鏡はファッションという見方が広まり、量販店で簡単に作成できるようになりましたが、しっかりした眼鏡作成をしたいのであれば知識ある眼鏡店でなさってください。

コンタクトレンズ

ハードコンタクトができてから40年以上経過しました。現在もコンタクトは改良を続けており、より安全に、より簡便になっています。当院では小学校6年生からコンタクト使用を認めています。特に男児ではスポーツ時の接触が多いうえに、スポーツ用眼鏡は骨格に合わないものが多いためコンタクトが必要となります。しかしコンタクトは異物であることには変わりなく、過剰使用によりドライアイや感染症を誘発します。インターネットで自由に購入できることも問題で、眼鏡度数と同じと思って間違った度数で購入する例や、見えないからといって自己判断で度数を変更し強すぎるコンタクトを使用している例も散見されます。上手に使えば大変便利なツールですので、定期的に眼科受診を行い、安全に長期に使用していただきたいと思います。