目に入ったアレルゲン物質やマイボーム腺内の常在菌に対しアレルギー反応をきたし、角膜炎を起こしたものが角膜フリクテンです。幼少~青年に多くみられ、再発頻度が高い疾患です。何度も再発を繰り返すと、角膜混濁が残存し、新生血管が侵入してくるため、視力不良となる例もありますので注意が必要です。

角膜フリクテンの治療

点眼治療


原因の多くは常在菌ですので、まずは抗生剤で治療開始します。抗生剤を十分に使用した後、残存する炎症に対しステロイド剤を追加します。最初は抗生剤のみ使用し、反応があるか確認してからステロイド剤を使用しないと、ステロイド剤による消炎で改善したかのようにマスクされ、くすぶる原因となりますので注意が必要です。

眼瞼縁の洗浄


角膜フリクテンの原因になる菌はマイボーム腺内に多く存在します。マイボーム腺分泌機能不全の項で記載したように、眼瞼縁の洗浄やマッサージを行うことが必要です。