結膜炎では「はやり目」と呼ばれる、感染力の強いアデノウイルス感染症に特に注意が必要です。

潜伏期間が1週間程度あるため、気づいた時には家族や周囲に感染拡大していることがあります。さらには、結膜炎治癒後に角膜炎を発症し、後遺症を残すことがありますので、完全に落ち着くまで経過観察が必要です。


角膜潰瘍は、細菌・真菌・アメーバ感染の他、ヘルペスウイルス、自己免疫異常など多彩な原因で発症します。原因によって治療法が変わりますので、迅速に鑑別を行い治療につなげる必要があります。

治療

点眼・眼軟膏


結膜・角膜の感染症は基本的に局所治療になります。原因が細菌であれば抗生剤、真菌・ヘルペスウイルスであれば眼軟膏があります。自己免疫異常であればステロイド剤も使用します。

内服・点滴

角膜潰瘍では進行すると穿孔の危険があるため、進行例では点滴まで使用します。真菌感染では医薬品が限られており、自家調整薬など特殊な薬が必要なため開業医での治療は困難で、総合病院での加療が必要となる場合があります。